1-1.ダイヤモンドに関して
(1)4Cについて
婚約指輪といえば、現状9割以上の方がダイヤモンドをお贈りになられます。ここではダイヤモンドの
婚約指輪、という前提のもとお話を進めさせて頂きます。ルビー、サファイア、エメラルド等のカラー・ ストーンにてお考えの方は2-1の項をご参照ください。
ダイヤモンドを選定する際は先ずは4つのCということが選択の基準となります。この4つのCに関し てはまずどのジュエリー・ショップにおいても店員の方が判を押したように決まったセリフを口に
します。(4つのCの詳細に関してはGalleryのBridalのページをご参照下さい)
「ダイヤは無色透明なものが希少価値が高いものとされています。従ってDカラーからFカラーの範囲 で選ぶことが理想です」
「傷が少ないダイヤが、輝きが美しいのでクラリティーの高いダイヤモンドを選びましょう」
「カットの良し悪しが、石の輝きを決定します。だからカットのレベルは高い方が綺麗です」
等々。
上記はダイヤモンド・セールスにおける常套的なセールス・トークになりますが、誤りではありません。
しかし、あれもこれも上のレベルを目指すとなるといつのまにか金額は上昇の一途をたどります。
予算が存分にあって、カラー、クラリティー、カットの全てが最上級であれば、この上なく幸せ なことです。しかしながら、決まった予算内で探す、という方が大多数なのです。それではその
予算内で賢明な買い物をするにはどうすればよいでしょう。
(2)決まった予算内で賢明な購入をするには
重要視することは下記の2点です。
①それを単体で見て美しいものであるか
②予算を頭に入れた上でグレードをバランス良く配分する
ということになります。
わかりやすく言うと、
①に関しては、Aというダイヤモンドより、はるかにグレード的に凌ぐダイヤモンド Bが横に並んでしまうとAは美しくないような錯覚にとらわれてしまう、ということです。
したがってご自分の目で見て「これは美しい、輝いている」という直感も重要です。 「これはきれいだ」と思える予算内のダイヤモンドがあった場合、他とは比べずそれを
まじまじと見つめてください。そして店員の方のことばに左右されずにご自分の直感を 信じてみてください。
②そして、バランスよくグレード配分を考えるとそれほどハイ・グレードでなくとも充分美しい ダイヤモンドは入手可能です。併せて、将来のことも考えてカラット数(正式には重量の単位) をある程度確保しておくことも大切な作業と言えましょう。カラー、クラリティー、カットを上級 なものを確保したのに、大きさが小さく、ある程度の年齢に達したら身に付けることが出来なく なってしまった、ということをよく耳にするからです。カラーに関してはプラチナの枠に留める 場合とゴールドの枠に留める場合とで事情が異なります。ゴールドの場合は黄色の金属ですので ある程度カラー・グレードが低くとも、中和されます。Hカラー以上を基準に選ぶことをお勧め いたします。 ということを念頭に置いてください。
(3)宝石(ダイヤモンド)を見る環境に関して
店舗の中はダイヤモンドを最高に美しく見せるような環境に設定されています。「お店で見たときは あれほど光っていたのに・・・」という印象を抱かれる方も少なくありません。 もし許されるのであれば、照明が直射する位置から少し離れた場所で眺めてみることもそのダイヤモ ンドが美しいか否かを判断できる材料となります。照明の条件が悪いときでも輝くダイヤモンド、 それが本当に美しいダイヤモンドです。