1-3b.リングの加工に関して
(3)加工の種類に関して(続き)
②ワックス加工
・デザインが比較的複雑
・その店の定番商品
・多くの人が好むデザイン
に最適な加工方法です。
加工の方法としてはまず、ワックスで原型を作ります。
そのワックスの原型をもとに型を取ります。
そして、その「型」にシルバーを流し込みます。
ここで①のシルバー原型が出来あがります。
あとは①と同様な流れで、商品を作り上げます。
ワックス加工の結果、プラチナや18金で仕上がった
商品も①同様「キャスト」と呼びます。
原型を準備することにより加工費用は大幅に安価になります。
原型を作るのに費用はかかりますが、大量に製作すると、償却
されます。
(注釈)
ワックスはロウのようなもの、とお考え下さい。形状が複雑なものは
シルバーを切削して原型を作ることが困難な場合があります。
そのためにワックスという柔らかい素材を使って原型を作るのです。
ワックスを作った後にシルバーの原型を確保するのは、ワックスは
柔らかい素材ですので、型を取る場合に破損してしまう可能性が
高いからです。
(例)下図の左側がワックスの原型、右側が18金を流し込み、
その後に「梨地(ツヤ消し)」を施しました。