1-6a.ジュエリー・ショップ間における価格差の検証
ダイヤモンド製品を含めたジュエリーの販売価格は上記の要素にて構成されています。それぞれの 要素がいかなるパーセンテージを占めるか、そしていかなるコストを設定するかによって価格差は 生まれてきます。下記にカテゴリー別の検証を行ってみましょう。
1.いわゆる「激安店」
「安い!」をうたい文句としているお店は少なくありません。安くなる原因としては
●主石の仕入原価が安価である
●薄利で販売している
●加工を安価に抑えている
等の理由が考えられますが、あなたがご覧になって太字の項目に該当すると判断したときは、その お店での購入は避けたほうが賢明だと考えられます。
業界裏話 今現在はいわゆる「不景気」という状況にあり、ジュエリーという贅沢品に属する商品を 取り扱うお店や会社の倒産が相次いでいるのが現状です。その倒産した会社の在庫を資本力のある 別の会社が買い取りデザインを変更して販売しているケースなどもありますが、ダイヤモンドは 磨けば新品の状態に戻すことが可能なので、プロの私達でもその判断は非常に難しいです。極端に 安価な場合は、その可能性も含めて考えておくとよいでしょう。倒産物件であっても上質な商品は 存在しますし、「安くても美しければいい」という考えもある意味大切かも知れません。
2.割高感を感じるお店
「割高感」を与えてしまう理由
●主石を高い価格で仕入れてしまっている
●店構えが必要以上に立派
●従業員の数が必要以上に多い
●従業員が売り込みをかけてくる⇒歩合分も乗せている可能性が大きい
●利益を大幅に乗せている
●加工技術が高い
等の理由が考えられますが、「割高感」を感じても一概に「悪徳店」の烙印を押すことはありません。 仕入れが高ければ、店自体は薄利でも販売価格は高くなってしまいますし、また加工技術がすぐれて いれば安価なキャスト加工を採用している店舗に比べて割高になるのは当然のことだからです。ただし、 ここでも太字に該当する店舗は注意信号です。